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K::memo


2001年12月05日(水)

宮部みゆき/ 堪忍箱 (新潮文庫)(宮部 みゆき)

少し不思議な8編の時代小説が納められている。どこかのお店や、どこかの長屋でおこる珍事。著者独特のその時代の描写がすばらしく読み込める内容。特に登場する人々が魅力的である。舞台は昔のことだけど、登場する人物たちはそれぞれ考え生きていて、現代の人々と全く変わらない。しかし、どの人にも暖かい部分があり読後にもそういう気分が残る。時代小説だからであろうか。何がそういう気分にさせるのだろう。その時代に生きる貧乏な人々は現代の人よりも苦労して奉公していたりする。地域の暖かさや社会の暖かさという面はあるだろう。まわりの人を思いやる気持ちだろうか。いわゆる都会で、全くの他人に囲まれて生活していると感じられないそういう暖かさが感じられる書物である。

Tags: 読了