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K::memo


2001年12月09日(日)

綿矢りさ / インストール

主人公は高校3年生の朝子。学校でとある会話を契機に登校をやめてしまう。学校に行かなくなっている間に非日常的な体験をする。最終的に彼女は非日常的な体験を通しても、自分自身は変わっていないという事に気づく。

自分という存在をとらえるときに、周りと自分を相対化して比較する事で自分を捉えてしまう事がある。「人と比べない!」とか小さい頃からよく言われたものだ。人と自分を相対的にみているるうちはいいが、周りと自分を同一化して錯覚してしまう事がある。主人公も、自分そのものがわからなくなり、全てを初期化したくなったのかもしれない。しかし、自分自身の本質というものは、以前からも、今もしっかりとそこに在るという事に気づいた。 著者も主人公と同じく17歳。本書は著者自信の心情を映しているという面もあるだろう。この年代だからこそ、こういう機敏な心情を描写出来たのかもしれない。ストーリー、文章表現とも読みやすく楽しめる内容である。

Tags: 読了