K::memo
2002年01月15日(火)
■ 坂本龍一 監修 /
非戦(坂本龍一/sustainability for peace)
2001/9/11のテロとその後の戦争にまつわるアンソロジー。本書のテーマは、「人を殺さない」、「自分の利益のために生き物を殺さない」、「子供たちの生きる権利を奪わない」である。様々業界の人々による主張やエッセイによって「非戦」が綴られている。
前述のテーマは、一見当たり前のように思える内容であるが、9/11のテロとその後の戦争においてはこのテーマに反する事ばかりが現実に行われている。テロが起こった背景についても述べられている。しかし、それよりもこのような暴力の連鎖をどうすれば止められるのかと言うことに対する考察が主眼となっている。本書はこのように考えるヒントや仕組みを知るという事の手助けとなる書物である。
また、本書にもあるように今回のテロはアメリカなどによるグローバリズムや経済至上主義に対するブローバックであるという主張もある。中東での紛争やテロは宗教や民族紛争に基づいていると考えがちであるが、先進国に対するブローバックであるとするなら、事の仕組みはもっと単純化される。このような負の連鎖を断ち切る努力と、正義とは何かを個人が考えそれに則った行動が大切である。
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