K::memo
2002年01月22日(火) ジオラマ
■ 桐野夏生/
ジオラマ (新潮文庫)(桐野 夏生)
ちょっと不思議な話が詰まった短編集。表題作のジオラマは、ある高級マンションに住む銀行員の悲哀が書かれる。小市民的な家庭を構成する主人公は、ある出来事から下の階の女性と交際するようになる。このように、どこにでもあるような日常と非日常の狭間が書かれている。
最近、不景気の影響から失業率が上がり、都市や地方に住所不定無職のいわゆる人々が溢れているという。というドキュメンタリーをテレビで見た。彼らもバブルの頃には仕事をし家族を養っていたんだという。何かの拍子でか、知らず知らずのうちにかそのような日常から非日常の狭間を超えてしまったのだろう。人の周りをとりまく環境というのは、本人の状態と環境のつり合いで決まるようなところもあるが、本人の意思や状態とは関係なくガラリとかわってしまう事もあるのかもしれない。
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