K::memo
2002年06月23日(日)
■ 宮本 輝/
ひとたびはポプラに臥す(6) (講談社文庫)(宮本 輝)
著者が訳経僧・鳩摩羅什の足跡を追い中国・西安からパキスタン・イスラマバードまで旅した紀行文。当地の町並みや遺跡などの紀行文的な描写は少ない。それぞれの場所、時での著者の心情が綴られている。イスラマバードまで到達した時に感じた事は、過酷な自然や貧困に接し自分のうさん臭さに気づいたという。こういう人間的な所が著者の魅力である。
私は、卒業旅行にトルコに行った。トルコも中国やパキスタンと同様、日本よりは経済的に劣っている。が、日本よりも豊かな面は沢山ある。そういう世界が日本以外にあるという事に気づかされた。また、その時に分かった事に「旅をすれば何か得られる」という事がある。今は仕事が忙しく旅行も出来ない私であるが、この本のような紀行文を読むと「旅行後の気分」を感じる事ができる。
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