K::memo
2005年04月08日(金)
■ 村上龍/
半島を出よ (上)(村上 龍)
2010年、経済的に没落した日本が舞台。北朝鮮の9人兵士に野球試合中の福岡ドームが制圧される。その後、500人余りの兵士が到着する。彼らは北朝鮮内の反乱軍という名目で福岡を占領し、日本政府は九州を封鎖する。
北朝鮮による日本に対するテロと言われても、曖昧に日本海側から侵入して原発を占領する、という様なイメージしかなかった。この小説では、これを北朝鮮の兵士側、日本政府側、福岡の市民側…というそれぞれの立場から、どういう心理でどうなるのかという事がリアルに書かれている。あとがきによると、村上龍氏によって脱北者への取材も行われたらしく、巻末には膨大な参考文献が挙げられている。この小説のリアルさは、こういう情報に裏打ちされている。日本が他国によって攻撃され占領されるというのは、こういう事だという有効なアナウンスだと感じた。具体的に詳細にイメージするという事が重要だ。
2005年04月15日(金)
■
オトナ語の謎。 (新潮文庫)(糸井 重里/ほぼ日刊イトイ新聞)
おもしろかった。怖いぐらいにこの本に載っているオトナ語を使っている。今年で社会人9年目なのだが、十分染まってしまってるんだなぁ。嫁さんに笑われたは、ここ1年以内に使うようになった「なるほどですね」。若者の言葉が乱れているとかよく言うけど、この本にあるようにオトナも変な日本語を使いまくっている。会社に入るまでは使ってなかったのに何なんでしょうね。べたな喋りをする営業の方と喋ったりするうちに、うつってしまってるんだろうな。決まり文句みたいなものでお互い喋り易いんだけど、オトナ語ってどことなく、おっさんくさいので気をつけよう。
追記:今、HPのサービスセンターに電話したら「なるほどですね」が出た!
2005年04月20日(水)
■ 斎藤孝/
コミュニケーション力 (岩波新書)(斎藤 孝)
コミュニケーション力を高めためのポイントが書かれている。主に言葉によるコミュニケーションに重点がおかれている。有名な「三色ボールペン」や「偏愛マップ」についても紹介されている。著者の本を読んだのは初めてだったのだが読みやすかった。三色ボールペンの使い方を知ったり、DAKARAのクネクネするCMの意味を知ったり。三色ボールペンを思わず買ってしまいそう。あと、おもしろいと思ったのが、メモをとりながら話を聞いて、聞いた話を後で要約して説明するという訓練。人の話って聞いているようで聞いてない事が多いので難しそうだ。著者のいろんな手法が紹介されているので斉藤先生入門としてはいいんじゃないだろうか。
2005年04月27日(水)
■ 恩田陸/
夜のピクニック(恩田 陸)
夜中も通して80キロ歩き続ける「歩行祭」というイベントに参加する高校生たちの会話がメインの小説。この高校では年に一度、歩行祭があり、主人公たちは今回が最後の歩行祭。で、この歩行祭中にいろいろと気持ちの変化がある。
高校生らしく恋愛関係など、いろいろと話題はあるのだが、醒めた面もあり、その辺にリアリティを感じた。高校生って、中学とは違って醒めた部分があって、何についても、乗り切れない所があったなぁとか思い出した。と、ついこの前の様な感じで書いているのだが、よく考えると15年ほど前なんだよな…。おそろし。